美男子と煙草
どもどもこんにちは。
うるです。
今日は趣味の読書からの話題です。
太宰治って聞いたことありますよね?
学校の教科書に出てきたと思います。
昔の小説家で、小難しいイメージだと思ってる人が多いと思います。
ですが意外と読んでみると面白いんです。
何十年経っても語り継がれる作品、作家だけのことはあります笑
今日は太宰治の作品の中でも
短時間で読めて、なおかつ太宰治を面白いと思った作品の紹介です。
『美男子と煙草』
太宰のユーモアと豊かな表現が光る短編。
太宰のなにか後ろめたさを感じさせる浮浪者を見ない行動と、罪滅ぼしのような美男子(浮浪児)4人への言動。
煙草をやめて、なにか良いものを食べなさいと4人に1本ずつ焼き鳥を食わせる。
そして太宰も含めてどの浮浪者もみな煙草を吸っていた。
結局太宰はその4人の浮浪者との写真を撮り、記者の思うような展開となったが、
最後に太宰の妻がその写真を見て
「はあ、これが浮浪者ですか」
と太宰と浮浪者を見間違えるオチ。
やはりユーモアに富んでいるなぁと。
「少年たちよ、ーーー、内気でちょっとおしゃれな娘さんに気長に惚れなさい。」
余韻が残る一文。
フレンチ料理のディッシュアートの空白の美学のような一文。。。(笑?)
気長に惚れなさい、に落とし込むあたりはやはり文学の専門家。
ますます太宰が好きになりました。
短編ということでスピード感もあって読みやすいのでおススメです。