Wool’s Loogs

うるです。思うままに書いてます。

美男子と煙草

 

どもどもこんにちは。

うるです。

 

今日は趣味の読書からの話題です。

太宰治って聞いたことありますよね?

学校の教科書に出てきたと思います。

 

昔の小説家で、小難しいイメージだと思ってる人が多いと思います。

ですが意外と読んでみると面白いんです。

何十年経っても語り継がれる作品、作家だけのことはあります笑

 

今日は太宰治の作品の中でも

短時間で読めて、なおかつ太宰治を面白いと思った作品の紹介です。

 

 

 

『美男子と煙草』
太宰のユーモアと豊かな表現が光る短編。

 

f:id:desbessly:20190624030857j:image

 

 


太宰のなにか後ろめたさを感じさせる浮浪者を見ない行動と、罪滅ぼしのような美男子(浮浪児)4人への言動。


煙草をやめて、なにか良いものを食べなさいと4人に1本ずつ焼き鳥を食わせる。
そして太宰も含めてどの浮浪者もみな煙草を吸っていた。

 

 


結局太宰はその4人の浮浪者との写真を撮り、記者の思うような展開となったが、
最後に太宰の妻がその写真を見て
はあ、これが浮浪者ですか
と太宰と浮浪者を見間違えるオチ。


やはりユーモアに富んでいるなぁと。

 

 


「少年たちよ、ーーー、内気でちょっとおしゃれな娘さんに気長に惚れなさい。」

 


余韻が残る一文。

フレンチ料理のディッシュアートの空白の美学のような一文。。。(笑?)

 

 

気長に惚れなさい、に落とし込むあたりはやはり文学の専門家。
ますます太宰が好きになりました。

 

短編ということでスピード感もあって読みやすいのでおススメです。